土と。炎と。遊ぶ。

「創る」という時、大切にしていること。

私自身がまずは楽しんで創りたい。たぶん、それは、作ったものに現れると思うから。

器を作るときは、軽さ、出番が多いもの、食材が映えるもの、を常に意識しています。


初めて作ったビスクドール。

当初、制作の参考にしていた画像は、硬貨と並んでいるぐらいに小さなサイズ。これは、とても無理・・・。それでも何とか作ったのは、手足の接続部が失敗でした。

その後作ったのは、接続問題は解決したものの手足が柿の種より少し大きいくらい!作っていても手からこぼれ落ちるほど・・・(ただ不器用だからですが)窯の中の風圧で飛びそうだ。


現に窯入れの時、転がって窯の隙間に入ってしまって、スタッフは青くなったり赤くなったりしたようです。(申し訳無い)

ボタンや細かいものを焼成するときは、陶で別に作ったトレーの上に乗せて焼成します。

最近はサイズを少し大きくして、動物型のものなども作ってみたり、これからまだ変化するかも知れません。


器以外のものに閃いて陶で作る時、その殆どが初挑戦のことが多く、広告の裏紙に落書きのように書いてみる。


平面と立体とは驚くほど違い、思うようには行きませんが、焼成が上がった子たちを見ると、どの子にも個性があるようで、ひとつの出会いのように思えます。


この子たちの表情をみていただけたら、

クスッと笑顔になってもらえるはずです。


※(本来は磁器製の人形は鋳込みと言って、型に泥を流し込んで作る遣り方が一般的です)


文・写真 うえだ くみこ



PINON-PINON STORIES